ブラジルの音楽。直訳すると『新しい風』(ポルトガル語:ブラジルはポルトガル語圏だから)。何かの番組で見たんだけど、この音楽が産まれたのは1950年代の後半のリオデジャネイロ。当時、リオではマンションの建築ブーム。日本の高度経済成長期みたいなもんだけど、そのころ中産階級の人々はこぞってそのマンションに入りたがった。知っての通り、マンションは音が筒抜け(今みたいにLC工法なんてないからね)。でも、ブラジルの人たちにはやっぱしラテンの血が流れているから音楽はやりたい。でも、普通にやると近所迷惑。で、彼等は考えた。「ギター一本の音に合わせて小声で歌ったらいいんじゃない?」で産まれたのが、ボサノヴァって訳。別に、夏のリゾート専用に産まれた音楽じゃないよ(笑)。
<2000.03.13>