A.スティーグリッツ(Alfred Stieglitz:1864-1946)主宰のフォトギャラリー(ニューヨーク)。スティーグリッツは、フォトセセッションを起こした事でも有名な写真家。ジョージア・オキーフ(Georgia O'Keeffe:1887-1986)の夫。それまで肖像写真や記録写真としてしか利用されていなかった写真を、一気に美術界のスターダムにのしあげる事の発端を作ったギャラリー。基本的には写真家たちの作品を紹介する場だったのだが、当時の現代美術界の動向も伝え、ヨーロッパとアメリカのモダン・アートの橋渡しに貢献した。ちなみに、このギャラリー最後の展覧会は1917年に行われたオキーフ最初の個展。で、この年にスティーグリッツがオキーフの写真を初めて撮っていたりと、このギャラリーの周りでは様々なドラマが展開されていた。
<2000.03.06>