アルケルメス【Alchermes/Alkermes】
日本では、輸入禁止のお酒です。って言うのも、このお酒臙脂虫(エンジムシ)=コチニールで色付けされてるもんだから日本じゃ輸入出来ないんです。臙脂虫って言っても、何の事か解りませんよね?貝殻虫って言った方が分りやすいですよね。で、このお酒の語源となったペルシャ語の意味もそのまんまで「緋色」って意味です。まぁ、日本製の製品の中にもこの色素で色づけされてる食品は沢山あるんですけど......。輸入は、ダメみたいです。一部の無知と言うか、情報に踊らされている輩は何だか「神経細胞損傷」だの「変異原性」だのHPでうたってますね。でも、よくよく見てみると実際大本となる文献は同じみたい。だって、まことしやかに書いてる割には皆実は同じ事を組み換えて書いてるだけなんだもん(笑)。インターネットって個人で情報提供出来る事でスノビッシュになれるけど、底の浅い人は比較によって浮き彫りになるのも事実です。自分の見解、比較考証で入れてみれば良いのに.....。実際の所、この手の物質は相当量を摂取しない限り害にはなりません。って言うのも、ラットとかで検証してますからね。ああ言う小さな生き物に大量投与すれば異常を来すのは自明の理なんですけどね。一部の情報に流されると危険だと言う、典型的な例でしょう。
まぁ、それは置いといてこのお酒お菓子好きなら知っているズッパ・イングレーゼ【Zuppa Inglese】の味付け&色付けの為に使われるお酒です。もとはと言えば、イタリアのトスカーナ地方フィレンツェのドミニコ会修道院で作られていた薬草酒なんですね。出来たのは、18世紀。当時、修道院ってのは病院とか薬局みたいなモノも兼ねていて(まぁ、学者さんの集まりだから)そのなかの薬局部門が創ったみたいです。ちなみに、この薬局すんごい長い名前で『オフィチーナ・プロフーモ・ファルマチェウティカ・ディ・サンタマリア・ノヴェッラ』って言います。いやいや、何か中世のヨーロッパの修道院なんて怪しい香がプンプン!!飲んでみたいなぁ、飲めないとなると(笑)。
<2001.06.06>