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2009年1月 アーカイブ

2009年1月 8日

片栗粉【かたくりこ】

本物は、残念ながら殆ど手に入りません。
なぜなら、現在一般の店舗で売っているモノは片栗粉と書かれた『馬鈴薯澱粉』だからです。
というのも、この片栗って昔はそこらで生えてるユリ科の植物だったんですが
なんでこんな事を知ってるかと言うと、大学時代に住んでいた京王相模原線の終点橋本からバスでいくらか行った先にある城山町(今は相模原市に吸収されてしまいました)に『城山かたくりの里』と言う公園がありその関係で調べて知る事になりました。
かたくりの花は、2月と言う花とは無縁に感じる時期に咲きこれから春を迎えると言う4月には其の花を枯らしまた地中に戻ると言うちょっと変わったモノ。
一つ一つの花の寿命は、たったの1週間。
今となってはとても遠いので、見に行くのなら練馬の『清水山憩いの森』くらいかなぁ?と言うくらい自生地が今となっては少なくなってしまった植物です。
そう言う訳で、本物の片栗粉が手に入らず。
薬局で売ってるみたいだけど、兎に角高価らしいので岩手県の南部『西和賀』での片栗粉復活を祈るばかりです。

まだー?
<2009.01.08>

2009年1月22日

葛餅【くずもち】

葛餅と久寿餅が混同されて記述されてる記事が多いんですが、この二つは全くの別物。
従って、葛餅の発祥の地が池上だと言うのも誤報で池上のは久寿餅の方。
というのも、葛粉ってのは奈良県吉野では奈良時代から食べられてて本来の意味での葛を使った『葛餅』は西の菓子であったはずなのに関東に来ると何故か関東の菓子と言う事に。
多分、これって池上の浅野屋本舗さんの商品説明書きに『葛餅』と表記してる事が原因じゃないかと。
関東の『久寿餅』は、小麦粉を発行させたモノであって原料に葛を使ってない。
なので、『葛餅』と表記するのはおかしい訳で。
つか、僕の記憶だと久寿餅の発祥は大師だったような.......。
あ、久寿餅は個人的に住吉屋総本店のが好き♪
ずれた。
僕が初めて葛餅を食べたのは、地元福岡の秋月での事。
吉野葛が有名だけど、筑前の小京都と呼ばれる秋月も葛が名産で廣久葛本舗(1819年創業)とか歴史ある老舗もあったりしまして。
もうかれこれ20年以上前になるんですが、この秋月で食べた葛餅が歯触り・のど越し・涼味を含めとても美味しかったのを今でも記憶しています。
しかし、吉野葛の製造元にはもっと凄い歴史を持った所があって『森野吉野葛本舗』なんかは遡ると南北朝時代に端を発してるんだとか(ここの、 森野旧薬園には行ってみたい)。
葛餅の製法については、江戸時代の料理本『料理物語(1643)』にも書いてあり、歴史的には、室町時代に茶道が隆盛になるタイミングでスターダムにのし上がった様子。
その後、江戸時代に入り東京に全国の菓子が集まるようになり其のアレンジメントの一つが関東の葛餅なのでは?

家庭で作る場合は、葛粉を手に入れて砂糖と2:1で混ぜる。
葛粉の5倍量の水とさっき混ぜた葛粉を鍋に入れて、中火で木べらでかき混ぜ続け良い感じにどろっとして来たら弱火にして透明になるまでひたすらかき混ぜ(修行)。
透明になったら、水に濡らした器に平たくならして冷やし、固まったら出来上がり。
ざっくり、こんな感じ(詳しくは、レシピサイトへ)。
<2009.01.22>

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