ミニマル・テクノ【Minimal Techno】
紀元となるのは、ラヴェル(Maurice Ravel)の『ボレロ(Bolero)』。現代におけるミニマル・テクノに直接繋がっている訳ではないんだけど、ミニマルって言葉を創ったのはこの曲。クラシックのなかでも現代音楽の部類に分類されるこの名曲、数々の名演があるんだけど個人的にはシャルル・デュトワ(Charles Dutoit)指揮のLONDON Recordのヴァージョンが好き。(NOISEが持ってるのはレコードだけど、もうレコードのはないと思うから多分CDになっちゃうけど、あれば絶対レコードの方が良いと思う)
話はそれちゃったけど、ミニマルっていうのは言葉通り曲自体がかなりミニマルな展開をするものの総称。テクノで言えば、最小限の音で構成された4分打ちDRUMベースの4小節が最小限の展開の繰り返しで続く曲の事。当然山場ってモノもあるんだけど、いつもGARAGEとかTRANCEを聴いてる人が聴くと「今のってもしかして山場?」ってくらいにしか感じないかも知れないくらいストイックなテクノ。良く使うのはRolandのTR-808っていう半ば伝説的になりつつあるDRUM MACHINEの音。最近はMIDIにも繋がってるって言う事で、TR-909も多いけど。いろいろ、CDで聴くってのもいいんだけど石野卓球とか田中フミヤがDJしてるイベントに行くのが一番良いんじゃないかな?なんたって、ミニマルはフロアの展開を体感して初めて理解出来る音楽だから。
<2000.03.12>