そもそも、何故靖国なのか?
最初に断っておきますが、僕は神社仏閣マニアです。
お伊勢さんや祇園には毎年通いますし、各地を訪れた際にはその地の神社やお寺さんには参ります。
全ては、日本古来からの思想である「八百万の神【やおよろずのかみ】」がそこにおわせられるから。
日本は結構豊かな地であったため、多神教国家となりました。
これって、良いなぁって思うんです。
新しい宗教がやってきても、大ぐくりで新しい神がやってきたという事でそれを既存の神の輪に導きいれる。
そういう鷹揚な思想が、日本人の意識の根幹にあると思うから。
そんな中で、僕にとって異様な違和感があるのが「靖国神社」。
これ、神社か?
違うだろ?
大村益次郎達が作った、神社の形を真似た建物。
もしくは、1872年に出来た特異な国家の庇護を得た新興宗教。
そういう風に僕は解釈してます。
日本人の気質というのは、不思議であるものを結構素直に受け入れるんだけどこの靖国も然り。
まぁ、それはそれで悪いことではないんだけど神社にするのはどうなの?
そればかりか、何百万人という人を大枠で一緒に祀ってみたりする割には
きちんと遺碑を作るでもなく名簿で管理。
人の死って、そんなに軽いものなんですか?
一人一人に歴史があるし、一人一人が思いを抱えて死んで行ったんです。
特に太平洋戦争で死んだ人たちの思いは、
「祖国、そして自分の家族や友人を守るために。」
「おのれアメリカ!」
なんですよね。
なので、現在のアメリカの犬と化している自民党政権・そしてその筆頭である小泉首相がやってくるのが一番腹立つんではないでしょうか?
少なくとも、僕がそこに居たら腹立てますよ。
こうね、何か恐ろしい矛盾を抱えてる気がするんです。この『場』。
まぁ、言うなれば明治天皇の贖罪の『場』ですよね。ここの本来の意味は。
陛下の心痛みから純粋に発生した、『手向け』だったはずなんですよ。
それが、何処で間違ったか戦没者慰霊の場としての変容を遂げる。
で、今となっては戦犯の合祀。
その上、一緒にあるのは戦争博物館的な俗物。
あんた達、日本古来の神に対して自分等がやってることがどれだけ無礼か気付いてんの?
その上、陛下のお考えを曲解してこの『場』を利用していることに塵ほどの疑問ももたないのか?