【Appetite】wine : Beaujolais Nouveau 冷凍処理の話

豆知識として。
アッサンブラージュ後に、冷凍処理をする事が結構あるということ。
と言うのも、「収穫→選果→醸造→ボトリング」までの工程が他のワインと違い短期間なので。温度を下げると、酒石酸【Tartaric acid】が不飽和を起こして濾過しやすくなるからだそうで。(もちろん、低温処理を施すと色素由来の沈殿も除去できる)
薀蓄系のブログでは、大元は一つの文章だと思うんだけどちょっとづつ文章を変えてなぜか低温処理や冷凍処理と低温劣化の話を繋げて書いてたり。読んでて「いや、それは違うだろ…..」と言うのも多い。
ネットって、色んな情報が落ちてて便利なんだけど拾ってそれを租借するのは人間だからなー。山梨県工業技術センターの技術情報によると、酒石酸の処理は-4°で1週間おいてその後濾過すると言う事。
http://www.yitc.go.jp/wine/pdf/jyouzou18.pdf
だけど、ヌーヴォーでそんな時間は無いだろうねー(苦笑)。

まぁ、ガッツリ冷やして飲むなんて事は無いからそもそも結晶化の心配は殆どなさそうだからそれでも良いのか。
ちなみに、ノンフィルターはそういうわけで多分低温処理も冷凍処理も施さないって事なんだろうね。

ちなみに、本日第一便が成田と関空に到着してます。
現在、通関中。

【追記】この冷却処理ですが、すっきりとした味わいのビールを作る際にも活用される技術です。もともとお酒はアルコールが入っているので、0度になっても凍りません。その事を活用し、冷凍にならないギリギリの温度で熟成を行う事で不純物を濾過することがあります。これは、ここで書いている澱引き的な事を実施する事で複雑味を生み出す成分を濾過し、すっきりとした味わいを生み出すというわけ。ただ、お酒の味わいを作る要素の一つであり、これがある事で生み出される味わいもあるため、必ずしも「悪」ではないと僕は思っています。あくまで、「目指す味に到達するための工程」の一つとして、この冷凍・冷却処理が発生しているのかと。(2021.01.17 Noise)

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