【Diary】阿佐ヶ谷住宅に行ってました 090413

『咲き誇る薔薇は、散るからこそに美しい』
こういう歌詞の歌が、昔ありましたね。
僕の昔の座右の銘は、『散りてこそ華』でした。
今は、そんな感じじゃないけどさ。
さて、昨日はその散る花の代表選手桜が舞い狂う阿佐ヶ谷住宅(津端修一氏プランニング、前川國男建築設計事務所一部設計)のコモンスペースで飲み会でした。
散ってしまうのは桜ばかりではなく、この貴重な昭和の遺産である阿佐ヶ谷住宅が今年取り壊されてしまう予定なんだとか。
耐用年数の問題もあり、しょうがない部分もありきなんだけど結構強引な部分も多いみたいです。
今のファサードを残せとは言わないけど、都市設計絵図面としては希有なまでに美しい様相を見せるこの導線と場の空気を壊してまでやろうとしているのは金太郎飴のような面白みの無い再構築。
再構築と呼ぶ事すらできない位、つまらない計画図面を見て開いた口が塞がらなかった。
昭和建築遺産、どんどん無くなっていってるんだよね。
もったいない。

ちょっと外出するんで、詳しい話は夜追加。
面子は異色組み合わせで、Pさんが世話人でタイセイ君・サヤカさん・ナンシーさん・船長・僕。
いや、やっぱり本気で異色やわ。
こういう面子で、取り留めない話をしながら桜の木の下でお酒。
良いねー、まったりしてて。
テラスハウスの内部が見れたのも、貴重でした。
来週末は、どこに行くかな?

【追記】
今はもう、当時の面影もなく小綺麗な場所になっちゃいましたよね。野村不動産が入って、「プラウドシティ阿佐ヶ谷」に。
まぁ、ディベロッパーが建てるものなので、他でも「みたことがある」景観に。
それはそれで、おしゃれでいいのかもですが、東京が持っていた情緒的な部分が削ぎ落とされてしまって。あの特徴的な「街」の空気は、もうないんですよね。
シンボルだった、あの桜も。

いま、昭和の時代の文化住宅的な場所は本当に一握りしか残っていないという印象です。
残念ですが、それが日本の流れなんですよね。
上京してきた頃は、まだ同潤会アパートがあったんですけどね。それも、考えてみたらもう30年前ですもんね。一部、表参道ヒルズに取り込まれているので少し面影が。
個人的には、ずっと空きが出ないと言われている清洲寮にもすごく興味があります。
うちの近所には、僕が小学校の頃からあったガーデン堀ノ内住宅があるのですが、今目下建て替え中。
リノベにならなかったかぁって感じ。
別の記事で書いた水道道路沿いの都営笹塚2丁目アパートとかも、個人的にはいいなとか。
もう、この年なのであれなんですが、この年だからこそ築古物件のリノベとかやってみたいなとか思っています。
そうすることで、何かしら残すことができるんじゃないかなーなんて。

あ、そうそう文中の阿佐ヶ谷住宅部分にれているリンクは、すぎなみ学倶楽部で2023年2月に公開されたコンテンツ。いや、本当にここは伝説の場所の一つなんですよ。知っている人にとって。時代の変化の中、変わっていくものは仕方がないのですが、今不動産に関わる身として「土地の持つ空気」との共存はとても大切だなと。そう思っています。(2023.12.16 Noise)

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2件のフィードバック

  1. タイセイ より:

    いやあ共通点皆無の異色メンツ(笑)と異様にのどかな光景で変なトリップ感でした。
    ああいう日曜もなかなかないよね。

  2. NOISE より:

    タイセイ君>
    面白いメンツの集まりになったね。
    そして、おっしゃる通り限りなく長閑。
    東京って、ああいうエアポケットがいっぱいあるけど皆が見ているのはどちらかと言うと派手で華やかな部分が多い。
    クローズアップされるのも、そんな所(除:アドマチック天国)。
    掘り起こすと、東京って面白い所まだまだ沢山あるんだけど兎に角ディベロッパーがぶっ壊したがるんですよね。
    それが、本当に悲しい。
    週末パーティーも良いけど、こういう感じにゆっくり過ごすのもまた乙ですね。
    今度また、遊びましょう!

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