【Diary】ここのところ、事業仕分けを見ています:国家予算と企業予算
半分出来レースの政治ショーだとは思ってるんですが、事業仕分けのウォッチをしてます。昨日のグループ2の第一議題『短時間労働者均衡待遇推進等助成金』については、勝手ながらtwitterで実況中継もしてました。 今回仕分けを見てて思ったんですが、この国の予算の吟味ってかなり杜撰ですね。とはいえ、じゃー民間が言うほどしっかりしてるかと言うとそうでもない部分もあると思います。
「民間がどれだけ苦労して予算をたてていると思ってるんだ」という人も結構いましたが、大きな所の予算編成って実はまずおおざっくりで組まれてたりするんで、末端営業においては凄くシビアにやってるマーケ費について本社ではある程度のバッファを見ながらやってたりするのが実情だったり。もちろん、こういうご時世なので10年前に比べると格段にシビアになってますが。そう言う意味で、彼等は多分一般企業より10年遅れた予算の考え方をしているんではないかと僕は思って今見ています。これが、実際に即した物に切り替わってくれば多分もっとスリム化された予算になるんでしょうし、その結果としてより割かなければならない緊急課題に対して予算を充てる事も可能になってくると思います。ちなみに、マスコミはこの件を『埋蔵金』と評していますがそもそも予算が肥大化し過ぎていること自体が現在の大きな問題なのでこれは埋蔵金ではなくあくまで「使うべきではない予算」として予算削減をすると言う事で最終処理するのが妥当だと私は思っています。
さて、今回仕分けを見ていて思った事があります。仕分け人には様々な人が抜擢されて会議に臨んでいる訳ですが、そのうち2割くらいは品位に欠けると言うか目的と議題を忘れ自らのイデオロギーを開示する為だけに出席しているのではないかと言う場面に何度か出くわしました。大体、その場面は最後の駆け込み時に起こる事が多いのも傾向かもしれません。彼等は、自分たちが国民の代表としてあの場に招聘され、かつその実況がネットで中継されていると言う現実について気付いててあのようなレベルの低い発言をしているのかと首を傾げてしまいました。これは、ライブで見ないと分からないと思いますけど。実際の話、官僚側の答弁もどうしようも無い物が多いのも事実。ただ、恫喝して見下した発言を続ける質の低い仕分け人を見ていると眉をひそめる部分が多かったです。それと、なんかベンチャー企業の代表みたいな女性が質問に立った時「自分の会社では」を連呼してたんですが正直な話ベンチャー企業と言うのも結構一般社会で見れば特殊な運営方針を築いている所も多いので是非ああいう場では一般論としてという発言をして欲しかったなと。クラス委員会じゃないんだから、仕分け人と受け手である官僚双方が十分な準備をして臨むべきだしその為には一度の会議で全てを決めるのではなく何度かの協議を重ねるくらいの慎重さも必要なんだと思います。
そこら辺は、ファシリテイターのがしっかり会議をコントロールして欲しいなとも思ってみていました。時間がないのは事実ですが、本論から議題がそれたまま採決に入ったものもあり「これで良いの?」的な決め方で「会議の時間が無くなったから」その場で多数決と言うのは解せないなと思う場面もありました。 報道は、面白おかしい部分だけではなく今回の事業仕分けの『負』の部分についても是非掘り込んで記事にして欲しいと思っています。多分、彼等はその記事自体が体制にそぐわず彼等的にセンセーショナルな話題ではないのでやらないと思いますけど。月曜にもありますので、次は午前中は改めてshiwake2に張り付いて双方の問題点について僕なりの見解を添えて実況後まとめてアウトプットしたいと思っています。
【追記】今となっては、遠い昔の思い出ですね。この後色々あって、民主党政権が倒れまた自民党に戻るのですが当時日本国民は振れ幅激しく民主党を叩きまくっていたことを思い出します。まぁ、結局変革の結果というのは時間がかかるものだし、それまでの膿を出してからしか本当の改革は起こり得ないのですが、みんなせっかちなんですよね。残念ながら。そして、今の暗黒時代に入るという。今起こっていることを見てもわかるのですが、政治は独裁的になり、経済は降下の一途。ただ、これは日本だけではなく周囲の国家もそうなっているという象徴が、アイキャッチ画像に使っているSAMSUNGの凋落。この写真は、絶頂期に六本木に彼らが本社を構えていた時代の記憶。日本も色々混乱していますが、韓国はとても極端ですよね。目立つと同時に、政権との蜜月を過ごすと、政権とともに葬られるという。勿体無い。あと、3年続く安倍政権。その間に、この国が滅ぶことがないよう、我々経済の側にいる人間たちが何を成し遂げることができるのかということが未来の地図を描く鍵になると思います。僕は、国家という概念に縛られることなく経済を動かす者が國を統べ、政治は政治家ではなく民衆が動かすものへシフトしていくほうが健全だと考えています。そういう視点で、緩やかな立憲君主制にいくとか、そういう感じでしょうか。経済の実態を理解しない政治家は、もはや必要ないという視点です。(2019/02/26 Noise)